Windows 7 Beta レビュー
Microsoftの次のOSとなるWindows 7のベータ版が公開されました。
早速重いだろうとは思いながらVMware環境にインストールしてみましたので、簡易レビューとなります。
インストール用に作った仮想ハードウェア環境は、Core 2 Duo E8500のうちの1コア、メモリ1GB、HDD 30GBというチープな環境。
(本当はもっとリッチな環境を作ったのですが、この環境に変更しました)
所感
インストールしてみて、まずびっくりしたのが軽い!
VMのコンソール上からなのにサクサク動きます。
今度はVMのコンソールではなくリモートデスクトップを使ってつないでみると、なんと母体となっているWindows Vistaよりも快適に動きます。
OS起動直後でメモリの占有量は約300MB前後と、Vistaよりも若干軽くなっている模様。
ちなみに、HDDはインストール直後で9GB弱の占有量でした。
新しくなったタスクバー
正直Macのパクり?と思いましたが、使い勝手は良いです。
アプリケーションのアイコンで起動中のタスクとQuick Menuが表示され、そこからの起動も快適。
インジケータ部分もすっきり整理されており、余計なものは出てきません。
文句なしです。Windows Vistaには戻りたくないとさえ思います。
(が、この記事を書いているPCはWindows Vista)
Internet Explorer 8
Windowsに合わせ、IEもバージョンアップ版が搭載されています。
昔から噂されていたRSSの強化はあまり見られませんが、細かい所の使い勝手がかなり良くなっています。
まず気づくのは、検索ボックスのレコメンドやよく見るサイトを元にしたサイトレコメンド機能。
時代の流れをわかっていらっしゃる。
あとは、細かい部分ですが、ソース表示がメモ帳ではなく専用の表示ツールになっていたり、スタイルシートを使用せずにページを表示できたりと、どことなくFirefox等のブラウザのいいとこ取りな雰囲気。
表示中のページのスクリプトをスキャンできたり、セキュリティ機能も若干強化されているようです。
互換性
今のところインストールしたソフト、ハードともWindows Vista用のものが動作しています。
デバイスドライバもVista用で問題ないようです。
アクティブディレクトリへの組み込み
ウィンドウズですので、必然的にこのようなニーズが出てきます。
試しにWindows Server 2008のADに組み込んでみました。
これはVista同様すんなりと組み込みが完了。
1点気になるのは、グループポリシーがちゃんと適用されていないようです。
スクリーンセーバーの自動起動が動いていなかったりするので、もしかしたらVMの環境の問題かもしれませんが、一応レポーティングしておくこととします。
その他のバグは?
いろいろと情報が出始めていますが、不具合として報告されているのは、サウンド関連とネットワーク関連が多い模様です。
簡単ですが、ざっとこんな感じです。
今までのMSのベータ版よりもずっと完成度は高く、安定しています。
むしろ、見た目はほとんど変わらないのでWindows Vista SP2としてリリースして欲しいぐらいです。
逆に言うと、Vistaユーザーから見た場合、これはお金を払うバージョンアップですか?、Vistaもここまでできるでしょう?と言いたくなるOSです。
VistaがSP2で軽くならなかったら、それはきっとXPの後継であるはずのVistaが実はWindows Meの後継だったということかもしれませんね。
結果的に、このままの軽さ、安定感でリリースされるのであれば買いです。
Vistaで失敗したMicrosoftですが、次のWindows7はかなり意気込みが感じられる出来となっていました。