何もしない事が究極のSEO? SEOスパムに注意
SEOスパムは、検索・SEO業界において大きな問題です。
先日のPubConでGoogleのマット・カッツ氏がスパム対策を強化するとの発表を行っていますが、サイト運営者サイドではスパムと認識せずにスパム行為を行っているケースも多く見られます。
今、一番問題となっているのは、ハッキングによるスパム行為のようですが、これはGoogle側でも監視を続けており、ウェブマスターツールなどを通じてサイトオーナーに通知する仕組みを持っています。
有料リンクを買わないように気をつけましょう
それよりも個人的に気になっているのが、よく(悪い)SEO業者から提案のある「リンクを買いませんか?」「ページランクの高いドメインを買いませんか?」などの提案に乗ってしまっているクライアントが多いことです。
今は、一時的に効果が出ているケースが多いようですが、SEO目的の有料リンクなどは各検索エンジンで明確にスパム行為として定義されています。
有料リンクを売る側も、IP分散をしたりと手が込んできていますが、リンクテキストが不自然であったり、ページランクが高いだけで全く関連のないサイトからのリンクであったりと、スパムと見抜ける部分がまだまだ多いのが現状です。
リンクというのは、本来ユーザーが付けるものであり、ソーシャルブックマークだったり、役に立ったサイトとしてユーザー側のブログなどにリンクをしてくれるのが自然な流れです。
つまり、有用なページ(サイト)であれば、放っておいても自然にリンクは増えるものと考えるべきでしょう。
ドメインに関しても同じように、他者が運営して高いページランクが付いたドメインを買い取って運用したとしても、すぐにランクがリセットされてもおかしくない状況になっています。
ページ内の間違ったSEO対策に気をつけましょう
SEOが流行り始めてから、間違ったSEO対策をしているページをよく見かけます。
SEOについてユーザーが求めるサイトを検索エンジンは上位に持ってくるという基本的な考え方を忘れてはいけません。
例えば、コメントスパムや、フッタなどへの不用意なテキストリンクの詰め込み、もっとひどい場合はロボットを使ったワードサラダなどは明らかなスパム行為です。
これらは、短期的にはなんとかなってしまうこともありますが、長い目で見るとペナルティの対象となる危険性を持っています。
何度も繰り返しますが、基本に忠実にユーザーにやさしいサイト構成とすることが望ましいと言えます。
よく、SEO対策について「キーワード密度は○%が望ましい」などとテクニカルな面だけで語られることが多いですが、あるテーマに基づき書かれていれば自然とキーワード密度はこの程度になる(=信頼性の高いサイト)という見方を検索エンジン側がしているだけにすぎません。
ですので、この数字がチューニングされて都度変わったりするわけです。
極論を言ってしまうと、普通に作っていれば、変にSEO対策をしないというのが究極のSEO対策なのかもしれません。